小学校の英語必修化に伴い、小学生という早い時期からおうち英語で子どもに英語を勉強させたいと考える人が増えました。しかし、中には「おうち英語のやり方がわからない」「どのような教材を使えば良いかわからない」と悩んでいる人も多いでしょう。
本記事では、小学生向けのおうち英語のやり方や、おすすめのオンライン英語サービスなどを紹介します。「これからおうち英語を取り入れたい」と考えている人は、ぜひ参考にしてください。
- 小学生のおうち英語で大切なのは、子どもの興味関心や英語レベルを見極めること
- 英会話の習得には、インプットだけでなくアウトプット学習も必要
- 生の英語に慣れるには、オンライン英語サービスの活用がおすすめ
小学生からおうち英語をはじめてもOK?
おうち英語の導入を検討している人の中には「小学生からおうち英語をはじめるのは早すぎるのではないか」と悩んでいる人もいるでしょう。結論から言うと、小学生からおうち英語をはじめても問題なく、導入時期が早ければ早いほど学習の恩恵が受けられると言われています。
最近では小学校の授業でも子どもが英語に触れる機会が増えているため、おうち英語で英語の音や文字に慣れさせると授業での学習効果も高まります。おうち英語を積極的に取り入れてみてください。
小学生からのおうち英語がむずかしくなる理由
英語は学習開始時期が早ければ早いほど良いと言われていますが「小学生におうち英語はむずかしすぎるのではないか」と考える人もいます。小学生の子どもにとって、おうち英語は負担になってしまう可能性もあるため、子どもの習熟度や興味に合わせて教材のレベルを考えておうち英語を進めなければいけません。
子どものレベルに合わせた教材を使用し、子どもが興味を持ってくれるように学習方法を工夫するなどして、英語学習に苦手意識を持たせないように心がけましょう。
小学生からおうち英語をはじめるときの学習ポイント
小学生からおうち英語をはじめる場合、英語学習を効果的に行うためには、以下の学習ポイントを抑える必要があります。
- 子どもの興味・関心にあわせた英語学習環境を整える
- 学習前後に親子の対話時間を設ける
- おうち英語を習慣化する
- 小学生以降は「英語のかけ流し」学習は効果が期待できない
それぞれの学習ポイントについて、詳しく解説します。
子どもの興味・関心にあわせた英語学習環境を整える
子どもにとって、英語学習が「義務的な勉強」になってしまうと学習が続きません。おうち英語を行う際は、子どもの興味や関心に合わせた英語学習環境を整えて「英語学習は楽しいものなのだ」という感覚を身につけてもらいましょう。
具体的には、子どもの好きなキャラクターが登場する教材を使用したり、カードゲームなどの楽しいアクティビティを通して英語を学ばせたりするのが良いでしょう。
学習前後に親子の対話時間を設ける
おうち英語を行う際には、学習前後に親子の対話時間を設けるのがおすすめです。英語学習の楽しいところや、英語学習の目的、学習を続けるとどのような良いことがあるのかなど、想いを共有することで子どもは意欲的に英語学習に取り組むようになります。
子どもは長時間の集中が苦手なため、あまり対話時間を長く設けても意味がありません。1日5分程度でも良いので、対話時間を設けてみてください。
おうち英語を習慣化する
英語の能力は、物事の習得が早い子どもであっても、数週間や数か月で身につくものではありません。おうち英語は習慣化するまで、徹底的に継続してください。
おうち英語を習慣化するためには、毎日同じ時間に英語の音楽を聴かせたり、ゲームをさせたりするのがおすすめです。また、子どもに小さな目標を持たせて達成感を味わいながら学習させることも、学習の習慣化のコツです。
小学生以降は「英語のかけ流し」学習だけでは効果が期待できない
「英語のかけ流し」などのインプット学習は、0歳から3歳児までに効果があると言われています。3歳頃までは意味がわからないものでもインプット学習として知識を吸収できるとされていますが、小学生以降になるとわからないものは説明を受けながら意味を理解していくのです。
小学生以降の子どもには「英語のかけ流し」学習だけではなく、英語の動画を見せたり絵本を読ませたりして、補足情報を与えながら学習を進めるのがおすすめです。
小学生からのおうち英語のやり方【低学年編】
おうち英語をはじめる際は、子どもの学年に合わせて学習内容を決めましょう。とくに低学年の子どもには、馴染みのあるキャラクターやストーリーが題材となった教材を使用するのがおすすめです。
子どもに英語学習の楽しさを感じてもらえるように工夫が必要です。
- 英語のかけ流し
- 絵本の読み聞かせ
- 動画の視聴
【低学年向け】おうち英語やり方①英語のかけ流し
低学年の子どもにおすすめなのは、アルファベットや手遊びの歌などの英語かけ流し教材です。とくに手遊びの歌をかけ流し教材として使用すれば、耳で英語の音を覚えるだけでなく、身体を使って楽しみながら英語学習ができるため、子どもの記憶に定着しやすいです。
歌を通して英語の音に慣れてきたら、次はストーリーが比較的シンプルな童謡の読み聞かせ教材を使用してみましょう。
- アルファベットの歌
- 手遊びの歌
- 童謡の読み聞かせ教材
【低学年向け】おうち英語やり方②絵本
低学年向けのおうち英語のやり方の1つとして、絵本の読み聞かせがあります。絵本を使っておうち英語を行う際の注意点としては、子どもに絵本を読ませるのではなく、親が子どもに絵本を読み聞かせるということです。
低学年の子どもが1人で英語の絵本を読むには難易度が高く、効果的なおうち英語学習ができません。子どもが英語の絵本に慣れるまでは、親が英語を読み聞かせてあげましょう。
- はらぺこあおむし
- Oxford Reading Treeシリーズ
- No, David!
絵本に慣れてきたら少しずつ子どもに読ませる
絵本の読み聞かせを続けていくうちに、子どもは絵本に書かれた文字を自分で読んでみたり、英語の読み方に興味を持ったりしはじめます。子どもが徐々に絵本に慣れてきたと感じたら、少しずつ子どもにも絵本を読ませてあげましょう。
最初は読み方を間違えてしまったり、途中で読むのをやめてしまったりする可能性もありますが、根気強く学習をサポートしてあげましょう。
【低学年向け】おうち英語やり方③動画
低学年の子どものおうち英語には、YouTubeなどで無料で公開されている動画を取り入れるのがおすすめです。動画は子どもの興味や関心をひきやすく、楽しんで英語学習をしてくれるでしょう。
また、動画は子どもだけで英語学習が完結する最も手軽な学習教材の1つです。「家事の合間に英語学習を見守る時間がない」という人は、ぜひ動画学習を取り入れてみてください。
- Peppa Pig
- Little Bear
- Super Simple Songs
小学生からのおうち英語のやり方【中〜高学年編】
小学校低学年からは英語の授業が始まるため、英語に苦手意識を持たせないためにも英語に触れる時間を増やしましょう。アルファベットや英語の音にある程度慣れてきた小学校中学年から高学年の子どもには、少しだけ難易度の高い教材を選んでおうち英語を進めることがポイントです。
- 英語のかけ流し
- 絵本の読み聞かせ
- 動画の視聴
- 英語のアウトプット
【中〜高学年向け】おうち英語やり方①英語のかけ流し
中学年から高学年の子どもに英語のかけ流しを行う際には、歌や動画をかけ流すことはもちろん、より難易度の高いストーリー性のある教材を選ぶのもおすすめです。難易度が高い教材を選んだ場合、ただ単にかけ流しを行っているだけではあまり効果的な英語学習とは言えません。
子どもが単語の意味がわからないようであれば日本語で意味を説明したり、副教材を使用して補足説明を加えたりしながら英語のかけ流しをしましょう。
- ディズニー英語システム
- サンリオイングリッシュマスター
- ミライコイングリッシュ
【中〜高学年向け】おうち英語やり方②絵本
中学年から高学年になると、簡単な英語の絵本であれば親の力を借りずに自分で読めるようになる子どもも増えてきます。親が読み聞かせてあげることも大切ですが、子どもが自分から「読みたい」と言うのであれば自由に読ませるようにしましょう。
小学校低学年の子どもとは違い、中学年以降になると長い英語の文章も読めるようになります。それぞれの子どものレベルに合わせた教材選びをするのも大切です。
- Disney Kids Readers
- マザーグースコレクション
- Swimmy
【中〜高学年向け】おうち英語やり方③動画
小学校低学年の子どもと同様に、小学校中学年から高学年の子どもにも動画を使ったおうち英語がおすすめです。学年が上がるにつれて子どもの集中力持続時間も長くなるため、短い動画だけでなく、ディズニー映画などの長い動画を見せるのも良いでしょう。
また、シリーズ化された動画を教材に選べば英語学習の継続に役立ちます。まずはいろいろな動画を見せて、子どもの興味や関心に合わせて教材を選びましょう。
- ディズニー映画
- セサミストリート
- おさるのジョージ
【中〜高学年向け】おうち英語やり方④英語のアウトプット
子どもが中学年から高学年になったら、インプット学習だけでなく、徐々に英語のアウトプット学習をさせましょう。アウトプット学習にはネイティブ講師とのオンライン英会話がおすすめです。
しかし「子どもがネイティブ講師とコミュニケーションが取れるか心配だ」という人は、まずは英語で日記を書かせたり、英語の音読をさせたりするのが良いでしょう。中でも英語の絵本の音読は比較的難易度が低いアウトプット学習なので、小学生の子どもに最適な学習方法です。
- オンライン英会話
- 英語日記の習慣化
- 英語絵本の音読
小学生からおうち英語をはじめる注意点と特徴
小学生からおうち英語をはじめるときの注意点や特徴には、どのようなものがあるでしょうか。おうち英語をはじめる際に親が注意すべきポイントを3つ紹介しますので、おうち英語の導入を検討している人は参考にしてください。
親が焦らない・子どもを焦らせない
小学校で英語の授業が必修となり「早いうちから英語の音に触れさせなければ」「早くアルファベットを覚えさせなければ」と焦ってしまう親も多いです。しかし、子どもそれぞれに学習のペースがあり、焦って学習をさせてしまうと英語学習に対する子どものモチベーションが低下してしまいます。
親は「英語が好きになってくれればいいな」という穏やかな気持ちを持って、おうち学習を見守りましょう。
小学生の間は英語は英語のまま教えてOK
小学生の間は、英語脳を鍛えるのに最適な期間と言われています。そのため、おうち英語を通して英語を学ばせる際には、英語を英語のまま教えて理解させるようにしてください。
同じ単語でも表現を変えて英語で説明するなど、できるだけ日本語を使わずに英語のまま英語を教えると、子どもの英語脳が育っていきます。
小学生になると英語学習アプリやオンライン学習も活用できる
小学生になると、スマホを使ってアプリを開き、自分で英語学習ができるようになります。また、アプリに限らずパソコンを利用してオンライン学習もできるようになるため、親は最低限のサポートのみ行うように徹底しましょう。
現在は無料で使える英語学習アプリやオンライン学習サービスも数多く存在しているため、うまく活用しておうち英語に取り入れてみてください。
小学生のおうち英語におすすめ!オンライン英語サービス
本章では、小学生のおうち英語におすすめのオンライン英語サービスを2選ご紹介します。オンライン英語サービスを活用しておうち英語がしたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
グローバルステップアカデミー
- 初級クラスから中上級クラスまで幅広いレベルに対応
- フォニックスを通して英語発音を学べる
- 英検対策プログラムで資格試験対策もできる
グローバルステップアカデミーは、初級者から中上級者まで、幅広い英語レベルに対応したオンライン英語サービスです。初級コースではフォニックスなどの基礎学習もできるため、初級の子どもも安心して学習できます。
英検対策プログラムも用意されているため、子どもは明確な目標を持って英語学習に取り組めます。
Outschool
- 日本にいながら海外留学体験ができる
- レベルチェックテストがあるため子どものレベルに合った学習が可能
- 講師は英語圏に住むネイティブが担当
Outschoolは、英語学習と強化学習が同時にできるオンライン英語サービスです。講師は英語圏に住むネイティブが多く、授業はすべて英語で行われるため、子どもの英語脳を育てたいという人におすすめのサービスです。
開講されているクラスは14万クラスあるため、キーワード検索をして興味に合った授業を受講できます。
【まとめ】小学生は保護者と楽しみながら「おうち英語」をはじめよう
本記事では、小学生のおうち英語について、具体的なやり方やおすすめのオンライン英語サービスを紹介しました。小学校でも英語授業が必修となり、できるだけ早い時期から子どもに英語を学ばせたいと思う人は多いでしょう。
おうち英語であれば、子どもに気軽に英語に触れさせられるため、小学生への英語学習を検討している人はぜひ参考にしてください。