英語の習得に必要な勉強時間とは?3000時間かかるのは本当なのか徹底解説

英語学習者の皆さんは、今までどのぐらいの時間を英語学習に費やしてきましたか。中学校と高校の授業を含めると、10年以上の長い時間、英語を勉強してきたという人も多いでしょう。

しかし「長年英語学習を続けているが、いまだに英語が話せない」という悩みを抱えている人は少なくありません。

そこでこの記事では、そもそも英語の習得にはどれぐらいの学習時間が必要なのか、そしてできるだけ短い時間で効率よく英語を勉強するためにはどうすればよいのかを解説します。

この記事をまとめると
  • 英語を習得するには3,000時間の勉強時間が必要
  • 習得が難しいのは、日本語と英語の文法構造や音が異なることが原因
  • 英語の習得には、忙しくても毎日英語に触れることが大切
目次

【レベル別】英語の習得に必要な勉強時間

【レベル別】英語の習得に必要な勉強時間

英語の習得には、一体どのくらいの勉強時間が必要なのでしょうか。一般的には、英語の習得には3,000時間の勉強時間が必要だと言われています。

しかし「英語の習得」と一口に言っても基準はさまざまです。そこで、英検のレベルを基準に、英検3級から英検1級それぞれのレベルに達するまでに必要な勉強時間について解説します。

英検3級レベルに達するために必要な勉強時間

試験 レベル
英検 3級
TOEIC L&R 120点
CEFR-J A1

英検3級のレベルは、中学校卒業程度であると言われています。なお英検3級は、TOEICでは120点、CEFR-JではA1のレベルに相当します。

英検3級に合格するためには、15時間から200時間程度の勉強時間が必要です。すでに中学校を卒業されている人や、中学校卒業程度の勉強内容が頭に入っている人であれば、より少ない勉強時間で合格できます。

中学校の英語の授業内容は200時間程度で振り返りが可能なので、200時間を初級英語レベルの一つの目安にするとよいでしょう。

英検準2級レベルに達するために必要な勉強時間

試験 レベル
英検 準2級
TOEIC L&R 225点
CEFR-J A2

英検準2級は、TOEICに換算すると225点程度、CEFR-JではA2相当のレベルであり、高校中級程度のレベルだと言われています。英検3級の合格者が英検準2級に合格するためには、170時間程度の勉強時間が必要です。

英検3級を受験したことがない人でも、中学校で習う英文法をしっかり理解しており、中学英語の頻出英単語を暗記している人であれば、170時間の勉強で十分合格圏内に入れます。なお、英検準2級では長文の穴埋め問題などが出題されるため、英検準2級対策を大学の入試対策に活用できます。

英検2級レベルに達するために必要な勉強時間

試験 レベル
英検 2級
TOEIC L&R 550点
CEFR-J B1

英検2級は高校卒業程度のレベルで、TOEICに換算すると550点、CEFR-Jに換算するとB1相当のレベルです。テクノロジーや医療のような専門的な題材での長文問題が出題されるため、英検準2級と比べて難易度は高くなります。

すでに英検準2級に合格している人であれば、170時間程度の勉強時間で英検2級に合格できると言われています。また、英検3級レベルの受験者が英検2級に合格するためには、倍の340時間程度の勉強が必要です。

英検2級に合格すると、国内の大学入試で優遇されたり、海外留学に活用できたりします。

英検準1級レベルに達するために必要な勉強時間

試験 レベル
英検 準1級
TOEIC L&R 785点
CEFR-J B2

英検準1級は、TOEICで785点、CEFR-JでB2相当のレベルです。英検準1級では英作文の問題が出題され、長文においても専門用語が使われる頻度も多いため、大学中級相当という難易度の高い試験として知られています。

英検2級に合格した人であれば、340時間程度の勉強で英検準1級に合格できると言われており、準2級合格者は520時間、3級合格者は710時間の勉強時間が必要です。英検準1級を目指すのであれば、英検対策の他にも日頃から英語のニュースを聞いたり、英語の文章を読んだりして、英語に触れる時間を多く取りましょう。

英検1級レベルに達するために必要な勉強時間

試験 レベル
英検 1級
TOEIC L&R 945点
CEFR-J C1

英検1級は大学上級と同程度のレベルで、TOEICに換算すると945点、CEFR-Jに換算するとC1レベルだと言われています。筆記試験ではエッセイ形式の英作文問題が出題されたり、面接試験では社会問題に関するスピーチ問題が出題されたりと、英語力に限らずコミュニケーション能力や対応力が試される試験です。

すでに英検準1級に合格している人でも、英検1級の合格までには450時間の勉強時間が必要です。

さらに英検2級の合格者であれば780時間英検準2級の合格者は970時間英検3級の合格者なら1,160時間を英語の勉強に費やすることで、英検1級に合格できると言われています。

日本人が英語の習得・勉強に時間がかかる理由

日本人が英語の習得・勉強に時間がかかる理由

「日本には、中学校と高校で6年間も英語を勉強したのに英語を話せない人が多い」という言葉を聞いたことはありませんか。実際に「中学校と高校で英語を学んだにもかかわらず、英会話になるとまったく英語が話せなくて悔しい思いをした」という人も多いでしょう。

日本人は他の国の人に比べると英語の習得や勉強に時間がかかると言われていますが、一体どのような理由があるのでしょうか。

語順が異なる

母国語である日本語と英語の語順が異なっているのは、日本人が英語を習得することが難しいと言われている理由の一つです。たとえば「私は歌うことが好きです」と言いたい時、英語では「I like singing.」となり「私(I)」「好き(like)」「歌うこと(singing)」という語順になります。

日本人にとって英語で文章を組み立てることは難しく、慣れない語順を習得するのに時間がかかるのです。

否定疑問文の答え方が違う

日本語と英語は、否定疑問文の答え方が違います。否定疑問文とは「そこに行かないのですか?(Don’t you go there?)」「これはペンではないのですか?(Isn’t it a pen?)」など、疑問文に否定語を組み合わせた文のことです。

たとえば日本語で「そこに行かないのですか?」と聞かれた場合、「そこに行く」と答える場合は「いいえ、行きます」と答え、行かない場合は「はい、行きません」と肯定します。しかし、英語の場合は「はい」「いいえ」の表現が逆になり、「Don’t you go there?」と聞かれた場合行くと答える場合は「Yes」と肯定し、行かない場合は「No」と否定します。

日本人は、否定疑問文のような日本語にはない英語独特の表現方法に慣れるのに時間がかかってしまうのです。

日本にはない発音がある

英語の発音には、日本語を発音する際に使用しない発音があります。たとえば、日本人にとって「rock」や「ride」など、rの音を持つ単語の発音は難しいと言われている理由は、rの発音が日本語にはないからです。

日本語にはない発音を習得することは難しく、新しい発音の習得には時間がかかります。中には、繰り返し練習してもなかなか英語の発音を習得できず、英語の習得を諦めてしまう人もいます。

スピーキングに馴染みがない

日本人英語学習者の中には「学生時代から文法の勉強やリーディングの練習はやってきたけど、スピーキングはあまり練習してこなかった」という人も多いでしょう。日本の中学校や高校の英語の授業は、文法学習やリーディングの練習に焦点を当てて進められるため、日本人にとってスピーキングはあまり馴染みのない英語学習なのです。

日本人は文法学習やリーディングの練習に時間を費やし、スピーキングの練習をあまりしないため、英語の習得に時間がかかるのです。

英語の習得時間を最短にするポイント

英語の習得時間を最短にするポイント

英語を最短で習得する方法には、どのようなものがあるのでしょうか。以下の4つのポイントを意識して英語学習を継続すれば、効率的に英語を習得できます。

習得時間を最短にするポイント一覧
  • 毎日英語に触れる習慣をつける
  • まずは英語に興味を持ち好きになる
  • 固定概念や恥じらいを取っ払う
  • 覚えた英語を実践で使っていく

間を最短にするポイント4つについて、詳しく解説します。

毎日英語に触れる習慣をつける

英語を最短で習得するために、まずは毎日英語に触れる習慣をつけましょう。「仕事が忙しくて、毎日英語に触れる時間がない」という方は、通勤時間を利用したり、お風呂にスピーカーを流したりして、スキマ時間やながら勉強で英語に触れることをおすすめします。

また「毎日必ず1時間、英字新聞を精読する」などというハードルの高い目標ではなく「毎日5分以上、英語のニュースを聞き流しする」など、極力ハードルの低い目標から設定するとよいでしょう。

まずは英語に興味を持ち好きになる

英語をできるだけ早く習得するためには、英語に興味を持って好きになり、主体的に英語学習を進めることが大切です。「好きこそ物の上手なれ」という言葉がありますが、やはり興味のあることは何事も習得が早くなります。

英語に興味を持つために、日頃から洋楽を聞いたり、洋画を観たりすることもおすすめです。海外の文化や言語そのものに興味を持つきっかけになります。

また、英語を勉強することのメリットを考えるのもよいでしょう。たとえば「英語ができれば、将来海外出張を任されるかもしれない」「海外営業部に異動できるかもしれない」など、英語学習のメリットを考えると英語学習のモチベーションが高まります。

固定概念や恥じらいを取っ払う

「英語は大人になってから勉強しても話せるようになれない」と考える人も多いですが、実際は大人になってから英語を学び直し、ネイティブ並みの英語を習得した人も大勢います。

英語を学ぶ上で「今さらやってももう遅い」などという固定概念や「発音が下手だから人前で英語を話すのは恥ずかしい」などという恥じらいは不要です。固定概念や恥じらいを取っ払うことが、英語習得への近道なのです。

覚えた英語を実践で使っていく

英語学習には、インプットとアウトプットが重要です。特に日本人はアウトプットよりもインプットに時間をかけすぎていて、アウトプット不足が英語習得の弊害になっていると言われています。

英語学習の際、覚えた英語は実践の場で積極的に使っていきましょう。たとえば「朝の勉強時間で英単語を10個覚えたら、夜のオンライン英会話で覚えた英単語から少なくとも3つの単語は使ってみる」などと決めておくとよいでしょう。

できるだけ早く英語を習得するための勉強法

できるだけ早く英語を習得するための勉強法

できるだけ早く英語を習得するためには、効率的な勉強法を英語学習に取り入れる必要があります。

早く習得するための勉強法一覧
  • まずは文法や語彙への理解を固める
  • 英単語はスキマ時間に覚える
  • 言語交換アプリや英会話カフェで英語に触れる
  • オンライン英会話でスピーキングを鍛える

時間の活用法やおすすめの勉強ツールを交えた4つの勉強法をご紹介しますので、英語学習の参考にしてください。

まずは文法や語彙への理解を固める

英語学習を始めようと思った時、まずは文法や語彙などの基礎知識を頭に入れましょう。まずインプットとして基礎知識を頭に入れることで、その後のスピーキングやライティングなどのアウトプットもスムーズに行えます。

最初に文法と語彙に焦点を当てて勉強すると決めることで「英語を勉強したいけど、何から始めたらよいかわからない」という悩みから解放されるでしょう。効率のよい勉強方法を考えながら進めてみてください。

英単語はスキマ時間に覚える

英単語の暗記に苦手意識を持つ方も多いでしょう。分厚い単語帳をパラパラと読むだけで「知らない単語ばかりで覚えられる気がしない」と単語学習に対するモチベーションが下がってしまう人も少なくありません。

英単語は毎日机に向かって時間をかけて覚えるよりも、通勤時間などのスキマ時間を利用して、毎日短い時間をかけて少しずつ覚えるのがおすすめです。また、「英単語はスキマ時間に覚える」と決めることでダラダラと単語の暗記に時間を費やしてしまうことも防げます。

「単語学習はスキマ時間を利用して1日10分だけ」などと決め、その他の時間でリーディング学習を行うなど、効率的に学習しましょう。

言語交換アプリや英会話カフェで英語に触れる

アウトプットの練習には、言語交換アプリや英会話カフェの利用がおすすめです。言語交換アプリを利用すれば、友達感覚で外国人と英語でメッセージ交換ができるため、オンライン英会話よりも気軽にアウトプットの練習ができます。

また、英会話カフェには外国人の他にも日本人で英語を学習している人も参加していることが多く、英会話カフェの場を利用して英語学習に関する情報交換も可能で、効率のよい英語学習法の習得に繋がります。

オンライン英会話でスピーキングを鍛える

スピーキングの練習には、言語交換アプリや英会話カフェの他にもオンライン英会話の利用もおすすめです。中には最短5分間の英会話レッスンを提供するオンライン英会話もあるため、スキマ時間を活用してスピーキングの練習をすることもできます。

英会話学習では、インプットとアウトプットのサイクルをバランスよく回すことが大切です。独学で英語を学ぶとインプットだけに偏りがちですが、オンライン英会話を活用すればアウトプットの機会もでき、効率よく英語学習を行えるのです。

英語を勉強する際の注意点

英語を勉強する際の注意点

英語を勉強する際、注意すべきポイントについて解説します。

英語を勉強する際の注意点一覧
  • 気が向いた時だけの学習はNG
  • インプットに偏った学習に注意
  • 少し文法を間違えてもOK
  • 達成が難しい目標はモチベーション維持が難しい

上記の4つの点を注意しながら英語学習を継続すれば、より短い学習時間で英語を習得できます。ぜひご紹介する4つのポイントを参考にしながら、英語学習を継続してください。

気が向いた時だけの学習はNG

英語学習を長く続けていると、当然やる気の起きない日も出てきます。会社で残業があった日や、飲み会に誘われた日などは、家に帰ってから英語学習をする気持ちになれない人も多いでしょう。

「毎日勉強する」と決めずに「気が向いた時だけ勉強する」という人は、残業や飲み会などを言い訳にして勉強しません。言い訳を作っては英語学習をやめ、また学習を再開すると繰り返していては、英語を習得するのに時間がかかってしまいます。

「気が向いた時だけ」ではなく「毎日勉強する」と決め、学習を継続しましょう。毎日勉強を継続するためには、1日のノルマを少なく設定したり「仕事に左右されない朝に勉強する」と決めたりするとよいでしょう。

インプットに偏った学習に注意

日本で生活しているとどうしても英語を使う機会が少なく、英語をアウトプットする機会が少ないと感じるでしょう。しかし、インプットばかりしていても英語を話せるようにはなりません。

泳ぎ方が詳しく解説された専門書を読んでも、実際に泳ぐ練習をしないと泳げるようにはなれないことと同じで、英語も実際に話す練習をしなければ話せるようになれません。「外国人の友達がいない」「仕事で英語を話す機会がない」という人は、言語交換アプリやオンライン英会話を利用してアウトプットの機会を増やしましょう。

少し文法を間違えてもOK

日本人の中には、細かな文法の間違いが気になってしまい、英会話の際になかなか積極的に話せないという人が多いです。しかし、実際のところネイティブは細かな文法の誤りはまったく気にしていません。

皆さんの中でも、外国人が日本語を話す際に「助詞の使い方が間違っている」「過去形の活用が間違っている」などと気にする人は少ないでしょう。文法は、少しくらい間違えていてもまったく気にならないので、どんどん英語を話してアウトプットしていきましょう。

達成が難しい目標はモチベーション維持が難しい

英語学習に関する目標を立てる際、英語初心者の頃から「ネイティブのように話したい」といった高い目標を立ててしまうと、モチベーション維持が困難になる可能性が高いです。

目標を立てる際は、まず大きな目標を決めて、大きな目標を達成するまでのステップとして小さな目標を立てることをおすすめします。

目標の立て方
  • 大きな目標を立てる
  • 大きな目標を達成するまでの通過点となる小さな目標を立てる

【まとめ】適切な英語の学習時間を設けて効率よく学習しよう!

【まとめ】適切な英語の学習時間を設けて効率よく学習しよう!

この記事では、英語の習得に必要な時間や、効率的に英語学習を進めるポイントとおすすめの学習法について解説しました。英語の習得には時間がかかるというイメージを持たれがちですが、正しい方法で効率的に英語を勉強すれば、短い時間で英語を習得できます。

忙しい社会人には英語の学習時間を確保するのは難しいですが、インプットとアウトプットのバランスをうまく取りながら、スキマ時間を利用するなどして、諦めずに英語学習を継続してみてください。

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