英語学習のモチベーションを維持する方法は?対策や克服した実体験も紹介

英語学習 モチベーション

多くの人が年を取るにつれて「もっと●●をしておけばよかった」と感じるケースも多いと思いますが、心残りにしているものの一つに英語学習があります。しかし実は英語学習は何歳からでも始められ、年齢を問わず自分の成長を感じることができる点で、生涯学習にピッタリです。

英語力を伸ばすだけではなく、自分の生き方や人生の価値観が変わる、効果的な英語学習法をご紹介します。きっとあなたに合った方法が見つかるでしょう。

そして生涯的に学習できる英語ですが、続けるためにはモチベーションを保ち続けることが重要です。英語学習の重要ポイントともいえる英語学習のモチベーションについて、本記事では実体験をもとに解説・紹介していきます。

この記事をまとめると
  • 英語学習において、モチベーションはとても大切
  • モチベーションを保つ方法の1つは、目標を設定すること
  • 英語学習のモチベーションが落ちたときは一旦休むのもあり
目次

英語学習にはモチベーションが欠かせない

英語学習にはモチベーションが欠かせない

英語教育に携わるなかで大切なのは、「英語学習で達成感が得られない人の多くが、途中で息切れして学習をやめてしまうということ」です。

いくら良い教材を手にしても、良い講師についても、英語学習は学ぶ本人が継続しないと意味がないのです。英語教育者は「語学は必ず続けていれば自分の成長を実感出来ます」と生徒の方に伝えながらも、「英語学習を継続すること」のむずかしさを実感しています。

日本人である私たちが、特に意識していなくても日本語を不自由なく使えるのは、日本語が溢れている環境に身を置いているからです。英語を習得したいのであれば、日常的に意識して英語という言葉に触れている必要があります。

何事も継続していないといつかは忘れてしまいます。英語学習においても日常的に英語にふれる機会を設けることや、継続することが大切なのでモチベーションを保つことは重要事項といえるでしょう。

英語学習のモチベーションが下がる理由

英語学習のモチベーションが下がる理由

英語学習を始める際、誰しも「海外旅行で英語を使いたい」「映画を字幕無しで観たい」「外国人の友だちと英語で会話したい」など、何か学び始めのきっかけがあったはずです。しかし自分がなぜ英語学習しているのかわからなくなってしまったり、そもそも自分に英語習得などできるのだろうかと疑問に感じたりしてしまいます。

英語学習のモチベーションが下がる理由
  • 目標・目的が曖昧になってしまっている
  • 学習の成長が見えない
  • 学習する習慣をつけられていない
  • 学習方法が自分のレベルに合っていない

私たちは最初のやる気をなぜ維持できないのでしょうか。英語学習のモチベーションが下がってしまう原因や理由を探っていきましょう。

目標・目的が曖昧になってしまっている

たとえば最初に立てた「海外旅行で英語を使いたい」目的に対して、学習モチベーションがあがっている状態だとします。学習方法として考えられるのは、テキストを買う、テレビやインターネットの語学番組を観る、英会話教室に通うことなど、さまざまな方法が浮かぶでしょう。

さまざまなツールを使用し英語学習をはじめたものの、ふと気が付くと英語学習が義務になってはいないでしょうか。英語学習を継続していくなかで、「英語を勉強しなくてはいけない」という義務感だけが強く残り、当初の「海外旅行で英語を使いたい」という目標を忘れてしまうこともモチベーションを保てない原因の一つです。

英語を学ぶなかで、自分が何のために英語を習得したいのかという目標や目的を、日頃から確認・意識しておくことが大切です。

学習の成長が見えない

語学は何歳から学習をはじめても、自分の成長を感じやすい学びの一つといわれています。にもかかわらず英語学習を諦めてしまう人は、「いくら頑張っても上達している気がしないのは、自分が語学学習に向かないせい」と自分を責めてしまう傾向にあるようです。

せっかく英語学習を始めると決めたものの、ネイティブの発音が聞き取れない、自分の発音がよくなっている気がしないなど、自分の成長を感じられない焦りや後ろ向きな感情から英語学習自体を諦めてしまうのは、残念なことです。

何事も自分の成長を感じられなければ、モチベーションを保つのがむずかしく、挫折してしまいがちです。小さな自分の成長を実感できる方法を学習方法に導入してみてもよいでしょう。

学習する習慣をつけられていない

私たち日本人は世界では勤勉だといわれています。これまで日本の学校教育自体が「学校で先生に教えてもらう、指示された課題をルールに従ってこなす」など、自発的な学びではなく、受動的な学びを続けてきました。

自発的な学習を得意とする人も稀にはますが、大抵は「言われた通りにやる」ことに慣れているだけなのです。学習面において、自分に何が必要なのかをみずから分析して、習得していくという姿勢は残念ながら身についていません。

つまり多くの日本人が、自分で決めて学習をする習慣が身についていない傾向があるので、英語学習においてもモチベーションが下がってしまいがちなのです。

学習方法が自分のレベルに合っていない

私が関わっている英語学習者の皆さんによくお話することがあります。「基本的に言葉は誰もが使って生活するために存在するものなので、頭が良いとか悪いとか自分には向かないとか、そういうものではない」ということです。

専門的な学習をするのであれば知識や学力も必要ですが、多くの学習者はコミュニケーションを取る目的で語学学習を始めます。しかし、英会話が目的にもかかわらず、ただひたすら文法を覚え、問題集をこなすだけの学習方法を続けているのであれば、学習方法が合っているとは言えません。

また、早く成果を上げたいとの思いから、いきなり高レベルな問題に取り組もうとする人もいます。英語学習だけに関わらずスポーツでも、まずは自分の現在の実力を知ることが大切です。

現在の実力を判定し、自分の現在のレベルに合わせた教材やツールを使うことが、英語学習のモチベーションを継続するコツでしょう。

英語学習のモチベーションを保つ方法

英語学習のモチベーションを保つ方法

英語学習で達成感を味わう人と、達成感を味わえない人の違いは、続けられるか諦めるかのどちらかと言えるでしょう。実は学習能力の差ではないのです。

一般的な英語を習得する過程のなかで、学習能力というのは特に重要な項目ではなく、「継続していく」こと自体が重要なのです。しかし、何事も継続することは簡単なことではありません。

英語学習の達成感を味わうためのポイントでもある、英語学習へのモチベーションを保つ方法について確認していきましょう。

英語学習のモチベーションを保つ方法
  • 学習のゴールと期間を決める
  • 自分のレベルに合った方法で学習する
  • 英語学習の中で楽しさを見出す
  • 英語をアウトプットする機会を定期的に設ける
  • 英語学習を共有できる友人・知人を作る

学習のゴールと期間を決める

英語を学んでいると、どんなに楽しく続けられている人でも時々スランプに陥ることがあります。それまでどんどん伸びていた自分自身の英語力に限界を感じ、伸ばすのはもう難しいと感じてしまうかもしれません。

道半ばで行き詰まり感を覚えてしまうと、一体自分はどこを目指していて、いつまで続けるのだろう、と疑問を感じ始めます。そこで新鮮な空気を自分に送るためにも、一旦立ち止まってハッキリと目に見えるゴールと期間を決めるのは有効な手段でしょう。

明確な目標であるゴールと・達成したい期間を設けた上で、目標を設定した期間内に達成するためには、どのように学習すればよいのかスケジュールを作成するといいでしょう。また、スケジュールに沿って学習していくなかで、時折り状況を確認し軌道修正を行うことも大切です。

英語学習のモチベーションを保つためにも、まずは学習のゴールと期間を決めて行動しましょう。

自分のレベルに合った方法で学習する

よく聞くのは、英語学習を始めたばかりなのに「ニュースが聞き取れないから、自分はダメだ」や「ネイティブの様な発音にならないから向いてない」などの言葉です。野球を始めたばかりの人が、急にホームランを打てないから野球は向かないと言っているようなものです。語学学習にも踏むべき手順があります。

挫折しないためにも、まずは自分の実力を確認し、現在の自分のレベルに合った方法で学習をはじめましょう。

資格・試験に挑戦する

英語の資格・試験
  • 実用英語技能検定(英検)
  • TOEIC Listening & Reading Test
  • IELTS
  • CASEC
  • 国連英検 など

英検やTOEIC、TOEFLなどの資格試験に挑戦すると、目標の級や点数に向けて頑張ろうとする気持ちが英語学習のモチベーションを保つ理由になります。ただし。あまりに高すぎる目標を設定すると、途中でやる気が保てなくなる恐れがあるので、自分の今のレベルよりも少し上の級や点数を目標にしましょう。

資格試験は年に何度も行われていますので、できるだけ受験の回数を増やすようにします。特にTOEICは年に10回受験可能ですので、受けられるところは受けて常に試験前の状態を維持しておくと、モチベーションが高いまま保てます。

学習を習慣にする

英語の学習を毎日の習慣にしてしまうと、英語学習のモチベーションを維持できます。いきなり「毎日2時間問題集に取り組む」などの大きな目標だと挫折しやすくなるため「通勤電車の中でアプリを1レッスン分やる」など、無理なく実行できる内容の学習にしましょう。

また、家族や友人・職場の人などに英語の勉強を始めたことを公言することで、サボってしまいそうなときに声をかけてもらえ、見られている意識で勉強を続けるモチベーションがうまれます。SNSで公開されている英語学習者のコミュニティやサークルに参加して、英語学習を毎日やるとWEB上で宣言するのもいいでしょう。

学習の記録をつける

学習の記録を付けることは、英語の学習においてモチベーションを上げるのに有効です。また、学習記録を付けることで目標に対してどれくらい進んでいるのかを確認したり、苦手な部分や分からなかったところを記録したりしておくとあとで復習する際に役立ちます。

英語の学習記録は、ノートや手帳などの紙媒体かアプリやブログなどのデジタル媒体の2種類がありますが、普段から手帳を持ち歩く習慣があるならば紙媒体で、なければアプリがいいでしょう。

おすすめの学習管理・学習記録アプリ

面白くない学習を続けない

自分が興味を持てず面白いと思えない学習では、いくらやっても頭に入らず身に付きづらいです。「英語学習には参考書や問題集が必須だ」という固定観念を捨てて、身近な題材から教材を選ぶことで、英語学習を長く続けられるモチベーションになります。

例えばリスニング教材を参考書に付属のものから自分の好きな洋画や海外ドラマに変えてみると、興味を持って学習を続けられるでしょう。他にも、YouTubeで自分の趣味や好きなものについて英語で語られている動画があれば、それらも教材として十分使えます。

言語交換できる友達を見つける

言語交換とは、お互いの国の言葉を勉強したいと思っている者同士がお互いの言語を教え合うことです。例えば、英語を勉強したい日本人は日本語を勉強したい英語話者を探して、お互いの語学学習を助け合います。

言語交換はお互い無償で行い、言語交換の相手と出会う場所はインターネット上や言語交換アプリの利用が多いようです。実際に会わなくてもスカイプなどのビデオ通話で会話をすることも、言語交換になります。

英語学習の中で楽しさを見出す

子ども向け英語教室の広告で「楽しいから続けられる」などの表現を見かけますが、楽しく学ぶのは非常に大切です。楽器やスポーツなどと同じく、英語も楽しみながら行うことを意識してみてください。

過去、途中でモチベーションが保てず辞めてしまったことの多くが、「苦痛を伴う義務」だったのではないでしょうか。やはり何かを続けるには「楽しさ」が基本にないと難しいといえるでしょう。

英語をアウトプットする機会を定期的に設ける

全ての学びはインプットとアウトプットの繰り返しです。インプットとアウトプットのバランスによって、学習者の能力は変わっていきます。

そしてインプットばかりを続けるとマンネリ化して飽きてしまう恐れがあるので、英語を使うことが学習の目的ではないにしてもアウトプットは必要です。アウトプットとは、頭に入れた知識を実際使って外に出すことです。

たとえば「 Thank you. 」を覚えたとして、その言い方も綴りもわかっているとします。しかし実際使う場面で、その言葉がスッと出てくるかというと別の話です。

習得した知識を外に出すことで新たに発見する、自分の課題があります。さらに、実際に学んだ知識が使えた時の喜びは、次の学びのモチベーションになるのです。

英語学習を共有できる友人・知人を作る

英語学習のモチベーションを保つには、英語学習を共有できる友人や知人を作ることも有効です。しかし、友人や知人は、ある程度自分の価値観などに合っているのか選ぶことが大切です。

たとえば、英語学習を続けていると、自分の英語レベルとあなたの英語レベルを自慢してくる人もいます。自慢されることで、他人と比較し心が折れてしまう英語学習者も少なくありません。

あなたの英語学習のモチベーションを下げるような相手は、友人や知人としてふさわしくないでしょう。学習進捗や悩みを共感でき、励まし合えるような友人や知人を作ることで、「一緒にがんばろう」という意識が芽生え、学習モチベーションを保つことにつながるでしょう。

共有できる友人や知人を作ることで、実際お互い英語を使って話してみたり勉強法をシェアし合ったりして、安心して前向きに学ぶことができるでしょう。

英語学習のモチベーションを維持しやすい学習方法

英語学習のモチベーションを維持しやすい学習方法

英語学習を続けるためには楽しく前向きに取り組める学習環境が必要とわかりました。では次はモチベーションをどのようにして維持するのか、維持しやすい学習方法を紹介します。

学習方法は人の数だけあると言われていますが、一つの方法だけでなく複数の方法を組み合わせるなど、試行錯誤しながら自分に最適の英語学習のモチベーションを維持しやすい方法を探してみましょう。

モチベーション 維持

オンライン英会話

オンライン英会話のメリットは、安価でレッスンが受けられる点です。また、レッスンを受講する時間も、自身の都合に合わせられるサービスが多いので、仕事が忙しく日中にレッスンを受けられない人にもおすすめです。

オンライン英会話のポイントは、自分と相性の良い先生を見つけたら、担当の講師として継続して授業を受けることです。相手が先生といっても好みはあるので、まずは相性の良い先生を見つけましょう。

英語アプリなどで学習

英語アプリも世間のニーズにあわせて日々進化し、学習目的に応じた複数のサービスがあります。たとえば、発音矯正に特化したもの、語彙を増やすためのもの、AIを使った会話練習ツールなどです。

英語学習アプリは、自分の使いやすいようにカスタマイズできる機能などがあり大変便利です。スマホにインストールして、通勤中などのスキマ時間を有効に活用することができます。

無料のアプリや、有料でも1ヶ月無料でお試しできるアプリなどもありますので、アプリのレビューなどを参考に自分にとって使いやすいアプリを活用してみましょう。

洋画でリスニングを鍛える

映画やドラマが好きな方には洋画でリスニング力を鍛える方法が、継続しやすいでしょう。実際アニメで言葉を覚えた日本語非ネイティブの方の日本語はとても流暢です。

日本で育ちながら英語を流暢に話す人に英語を習得した方法を尋ねると、子どもの頃から海外の子ども番組やアニメを観ていたケースが多いです。語学学習はまずはインプットが基本です。

基本となるインプットを楽しみながら大量に出来るとなると、洋画でリスニングを鍛える方法は、興味にさえ繋がれば抜群のインプット方法と言えるでしょう。実際、人が生活の中で自然に使っている英語に触れるには洋画やドラマはとても有効な英語習得方法です。

まずは自分の興味のあるジャンルから観てみましょう。海外ドラマや映画だけでなく、ドキュメンタリー番組や旅好きの方には海外ユーチューバーの旅行動画、メイク動画や海外アーティストのインタビューはオススメです。

自分の興味のある分野の洋画にふれながら、英語知識をさくさんインプットしていきましょう。

英語教室や英語カフェでスピーキングを練習する

オンライン英会話は場所も時間も選ばない点で大変便利です。一方で、英語教室や英語カフェの場合は、レッスンが実施される時間や曜日が固定されており習慣化しやすいでしょう。

講師や同じクラスの受講者と実際に会うという刺激も効果的で、継続的にレッスンを受講することで英語のアウトプットが非日常から日常になれば、英語力が自然に伸びていくでしょう。ただし、レッスンを受講する仲間や講師との相性については気にしておくことが大切です。

自分のモチベーションが保てる学習環境なのか、そうでないのかをしっかり意識してください。

英語学習のモチベーションが落ちた時の対処法

英語学習のモチベーションが落ちた時の対処法

どんなに工夫して自分の学習方法を見つけられたとしても、やはり停滞期は訪れます。せっかく続けている英語学習をモチベーションの低下により辞めてしまっては非常にもったいないです。

一番避けたいのは、学習を継続できない自分を責めることや、義務的に無理やり頭に詰め込もうとして、英語学習自体を苦痛に感じることです。英語学習のモチベーションが落ちた時の対処法についても理解し、実際に自分のモチベーションが落ちた時に活用してみてください。

思い切って英語から距離を置く期間を作る

英語学習に対して、モチベーションが下がった時は思い切って英語から距離を置くのも有効です。「英語学習は継続が重要なのに、ストップしてしまったらこれまでの学習が無駄になるのでは」と不安になるかもしれません。

しかし、一旦英語から距離を置く期間を作るのは、とても効果的な対処方法なのです。自分がこれ以上前に進めないと感じた時は、そこを越えれば次のステップに進めるポイントまで進んでいるということです。

次のステップに進む前に、ちょっと休憩を取りましょう。たとえば、英会話教室に週に一度通っているのであれば一週お休みしてみて、一週間英語とは関係のない日を過ごすとリフレッシュになります。

毎日学習している方は、とりあえず一日何もしない日を作ります。休憩を取る時に必要なのは、罪悪感を持たないことです。

英語で日記を書いてみる

英語での日記執筆は、アウトプット方法として大変効果的です。日記の内容は自分が体験したことや身近な物事に関することなので、日常で使用する頻度の高い英単語が自然と覚えられます。

また、日記は毎日書くものなので、日記を書く時間は自動的に英語学習をする時間となり、自然な形で英語学習を日常生活に組み込めます。英語学習は習慣化することでモチベーションが維持できますので、毎日英語で日記を書くことをぜひ習慣化してみましょう。

英語を使うような海外旅行に出掛けてみる

アウトプットの最たるものは、なんと言っても英語圏の現地に赴くことです。モチベーションが下がってしまった時は思い切って英語を使う環境に身を置いてみるのも良いでしょう。

海外旅行に出向く際は、「必ず一回は自分で注文をする」「一日一人と英語で話す」など自分なりの小さなミッションを考えておくと、一味違う旅の楽しみになりそうです。英語を使うことを意識しアウトプットする機会を常に探してみましょう。

そしてアウトプットする際に心に留めておくのは「ダメ元」で、通じたらラッキーだと思うことです。小さな失敗を引きずるよりも小さな成功を積み重ねていくのがポイントです。

海外旅行に出かけることで、現地での新たな楽しみや学びもあります。成功体験は、次の学びのモチベーションになるでしょう。

学習する環境や方法を変えてみる

英語学習のモチベーションが下がった時は、今一度自分が学習する環境や方法を見直し、必要に応じて変えてみることも大切です。人にとっては良い方法でも、自分にとっては合わない学習方法もあります。

インターネットで調べたおすすめの学習方法や、人から教えてもらった学習方法など、自分が行っている学習方法でどうしても前向きに取り組めない、成果がない気がすると思ったら、違う方法を試しましょう。いつまでもしっくりこない学習方法を継続していてもさらなるモチベーションの低下を招きます。

モチベーションが下がっている時は、思い切って新しい学習環境を探してみてはいかがでしょうか。

英語学習のプロに相談してみる

「英語学習とダイエットは同じ」とはよく言ったもので、一人でモチベーションを維持し続けることは非常に困難です。ダイエットでトレーナーをつける様に、英語も英語講師または英語コーチという伴走のプロに相談すると良いでしょう。

自分が効果的に英語学習を続けられているかどうか、また成長を客観的に見て判断し励ましてくれる相性の良い伴走者を得ることは、モチベーション維持の大きな要因になります。つまずいて一人で解決策や対処策がみつけられないのであれば、無料レッスンなども活用しながら自分に合った英語学習のプロに相談してみると良いでしょう。

【目的がない人へ】英語学習の目的を見つける方法

【目的がない人へ】英語学習の目的を見つける方法

英語学習を始めようと思っているけれど、特にこれといった目的がない場合、モチベーションの維持が難しいものです。「みんなやっているから」「将来に役に立ちそうだから」等のぼんやりとした理由ではなく、英語学習を行う上で具体性のある目的を見つけるにはどうすればいいか考えてみましょう。

夢や目標は何か考えてみる

英語学習の明確な目標や夢がないならば、他の人がどういう理由で英語を勉強しているのかを参考にしてみてもいいでしょう。初心者のための英語学習情報サイト「English shift」が英語を学んでいる人200名に実施したアンケートによると、英語を学ぶ目的・理由は以下のようなものがありました。

よく挙げられる英語を学ぶ目的・理由
  • 英語力キープ・スキルアップのため
  • 仕事で必要だから
  • 海外の人と交流したい
  • 海外旅行を楽しみたい
  • 映画・YouTube・TVを英語のまま楽しみたい
  • 海外サイト・説明書を原文のまま読みたい
  • 子どもと一緒に学びたい
  • 海外就職・海外移住・留学したい
  • 英語が好き・楽しい・カッコいい!

この中に自分にも当てはまるところがあるのではないでしょうか。もし今英語がペラペラだったら何をしたいか?を考えてみるのもいいでしょう。

想像力を働かせてなりたい自分を思い描いてみてください。きっと英語学習における目標や夢が見えてくるはずです。

参考:English shift

なりたい仕事・転職先などを熟考する

現在英語を使った仕事をやっている人でなければ、今すぐに英語の必要性を実感することは難しいかもしれません。しかし、今後グローバル化が進む将来においては、どんな職種でも英語の必要性が高まることはすでに予想されています。

また、英語が使えたら仕事の選択の幅も広がり、職種だけでなく働く場所も世界中に広がります。やってみたい仕事や転職したい企業があれば、英語が使えることで就職活動にも有利になることは間違いありません。

自分がやってみたい仕事や転職先を熟考し、英語が必要な職種や業種であれば、やってみたい仕事や転職先を目標に英語学習を頑張りましょう。

語学交流をしてみる

英語学習に対して目的がない人は、一度語学交流をやってみるのもいいでしょう。実際に英語で会話してみることで、もっと話したい・聞き取れるようになりたいと欲が出てくるかもしれません。

語学交流の方法
  • 国際交流イベントに参加する
  • 英会話カフェなどを利用する
  • アプリやSNSで外国人と交流する

語学交流には様々な方法がありますが、直接イベントなどで知り合うのは不安という人には、アプリやSNSを利用した交流もおすすめです。ただし国際交流アプリには詐欺や勧誘も多いようなので、個人情報には注意しながら利用しましょう。

英語学習のモチベーションを維持できた人の体験談

英語学習のモチベーションを維持できた人の体験談

本章までは、英語教育に携わる筆者の体験も交えながら一般的なお話をしてきました。本章では、体験談を紹介しますので、体験談を参考に自分に合う学習方法を探すシミュレーションをしてみましょう。

「この英語学習方法なら自分もモチベーションが維持できるかもしれない」というものを見つけたら、是非お試しください。英語学習の醍醐味は、試行錯誤しながら自分自身と向き合うことだと思います。

客観的に自分を観察して、いろいろな方法を試しながら英語学習のモチベーションを継続させてください。

初心者向け英会話で自信回復
さえさん
りおさん

年齢:50歳

英語は、学生時代に学校で学んだ程度でしたが、英会話教室に入る際の最初のテストの点数で振り分けられたのは、レベルの高いクラスでした。結果、先生の言っていることを理解できず、聞かれた質問には答えられないので、どんどん自信を失って辞めてしまいました。

もう英語はいいかな、と思っていたのですが友人に誘われ全くの初心者が集う英会話サークルに軽い気持ちで出かけてみました。ゆったりとした環境で優しい先生に励まされながら、今では自分の伝えたいことがスムーズに発言できるまでになりました。自分のレベルに合わせた環境の重要性を痛感しています。

素敵なコーチと出会えて前向きに学習
まりあさん
千里さん

年齢:35歳

若い頃に人から英語の発音を笑われたことで、人前で英語を話すのは絶対にしたくないと思っていました。でも英語への憧れは消えず、ある時オンラインマンツーマンの英語コーチの方の書き込みを見て体験に申し込んでみました。

その方は「人の英語を笑うなんてナンセンス」という考え方で、私の話す辿々しい英語でもしっかり聞いて励ましてくれます。何をすべきかを一緒に考えてくれるので、大好きなコーチに見てもらうためにしっかり課題を続けている間に洋画やyoutubeの英語が少しずつ聞き取れるようになってきました。

アプリで隙間時間にマイペース学習
みゆさん
みゆさん

年齢:28歳

学生時代英語を学んでいたにもかかわらず、驚く程話せません。話せる気がしないのです。

単語や文法はある程度知っていても、実際話す時の表現やタイミング、発音や英語のリズムなどが全くつかめませんでした。転職を考え始めて、仕事をしながらも英語力を伸ばしたい、と隙間時間で始めたアプリでの学習でしたが、私にはとても合っているようです。

ゲーム感覚で楽しく続けられます。忘れていると通知がなるので、毎日英語に触れることが出来ます。

もっと自信がついたら、検定試験など受けてみようと思います。

上記の体験談では、英語の学習法は三人三様であるにもかかわらず、それぞれが満足いく形で学べているのが印象的です。人と関わることに疲れてしまう人、一緒に学べる人がいることでモチベーションが上がる人など同じ方法でも感じ方は様々です。

一つ言えることは、リラックスして英語学習を楽しめることが大切です。人との関わり方も、タイミングによって感じ方は変わってきます。

今は人とは関わりたくないけれど、もう少し学んでアウトプットしたくなったら人ともっと話したくなる、ということもあります。自分の「今」を見て適切なモチベーションの保ち方を考えていきましょう。

英語学習を継続できなかった人の失敗談

英語学習を継続できなかった人の失敗談

英語学習を断念してしまった方には、それぞれのストーリーがあります。最初はやる気満々で教材を買い揃えたり、教室に申し込みをしたりしたにもかかわらず、なぜ断念せざるを得なくなったのでしょうか。

失敗談を参考にしながら、どうすれば英語学習を続けることができるのかということを考えていきましょう。

マウント取り合いに疲れてしまった
みゆさん
しずかさん

年齢:42歳

私の通っていた英語教室には自称「英語が得意」な人がたくさんいました。一緒に学ぶ学習者というよりは自分を承認するために人の粗探しをするという人が多いのです。

文法の間違いや発音を同じ立場の生徒に指摘されることがあり、教室に行く度に気分が悪くなっていました。そんな中、自分自身も人の言葉の内容よりも間違い探しをする様になってしまったことに気付き、怖くなって英語教室をやめてしまいました。

それ以来英語学習はしていません。

オンライン講師に心開けず億劫に
さえさん
さらさん

年齢:30歳

オンライン英会話は安価でネイティブとも話せるということで、気軽に無料体験に申し込んでみました。体験では挨拶程度のコミュニケーションでしたが、楽しく過ごすことが出来たので年間契約を結びました。

先生が多いことが魅力の会社ではありましたが、毎回違う先生と初めましての挨拶ばかりをしていると、だんだん自分がちゃんと話せているのかわからなくなるのです。さらに日常的な会話はなかなか上達している感じがありません。

毎回初めましての方々なので、毎回緊張感があってオンライン上でレッスンを受講すること自体が億劫になってきました。同じ先生と毎週短い時間でも話せるシステムの方が自分には向いていたのかなと思っています。

自分を追い込み過ぎて心が疲れました
まりあさん
みおさん

年齢:33歳

学生時代は部活中心の生活をしていたので、学校で習ったはずの英語が全くわからないことがずっと心残りでした。仕事中に海外の方からの問い合わせや、街で英語で道を聞かれても何もできない自分が悔しく、一念発起で英語学習を始めたのですが、買ったテキストは思う様に進みません。

わからない問題があると自分が頑張ってこなかったことを自分で責めて苦しくなります。英語を始めて一から積み上げようと思っていましたが、一どころか最初から自分が嫌になってきました。

もっと若い頃から継続して英語を勉強しておけば良かったです。

英語学習はデリケートな側面を持っています。人に馬鹿にされると、あっという間に自信を失ってしまうのです。

人になんと言われても自分の志を貫く強さがあれば良いのかも知れませんが、そこまで人は強くありません。人と自分を比べたり競ったりしなくて良い場所や英語学習方法はいくらでもあります。

自分に合った場所や方法ではないと思ったら、英語を苦痛と感じる前にまずはそこから離れてください。

英語学習のモチベーションを維持する究極の方法

英語学習のモチベーションを維持する究極の方法

英語の習得が一番上達するのは、英語を話す恋人を作ることだとよく言われますが、実際に行動に移せる人はなかなかいませんので、恋人を作る代わりに英語を話すアイドルや俳優などを応援してはどうでしょうか。推しがインタビューなどで話す言葉を直接理解したい・インスタの文章を原文のまま読みたい、などのモチベーションが英語学習を続ける原動力になるでしょう。

英語学習のモチベーションを維持する究極の方法
  • 外国人の彼氏・彼女を作る
  • 英語圏の推しを作る
  • オンライン英会話のレッスンを毎日の習慣にする

他にも、オンライン英会話のレッスンを毎日予定に入れて習慣化してしまうのもいい方法です。毎日決まった時間にレッスンを入れて、可能であればレッスンの前後に予習復習を行うと英語学習のモチベーション維持になお効果的でしょう。

【まとめ】自分に適した方法で英語学習のモチベーションを保とう

【まとめ】自分に適した方法で英語学習のモチベーションを保とう

英語学習はただ英語力を伸ばすだけではなく、自分自身を観察して自分の心の動きにも敏感になる、生き方自体が変わるものだと思います。今まで何度学習しても続かなかった方々も、是非自分のことを見つめながら自分にピッタリの英語学習方法を見つけましょう。

自分に適した学習方法は、英語学習のモチベーションの維持や向上につながります。英語力が伸びてきている、と感じる時に皆さんの心もググッと広がります。

せっかくはじめた英語学習を継続できるよう、モチベーションを保つ工夫をしながらさらにステップアップしていきましょう。

目次
閉じる