子供の英語教育はいつから始めるべき?年齢別の教育方法や幼児教育の注意点まで紹介

英語教育 いつから

海外で活躍する日本人のニュースを耳にすることが最近増えてきました。我が子にも将来はグローバルに活躍してほしい、国際的な視野を身に付けてほしいと願う親御さんは多いのではないでしょうか。

これからの時代を生きる子供たちの英語力を伸ばしてあげるためには、いつから英語教育を始めるのがよいのでしょうか?この記事では、子供の英語教育をいつから開始するのがいいのか、おすすめの子供向け英語教育などについて解説します。

この記事をまとめると
  • 小学3年生から英語が必修科目になる
  • 早期英語教育は、英語耳や英語脳を育てる上でとても重要
  • 幼児の英語教育は「楽しみながら」行うことが鉄則
  • 3歳までの英語教育は「正しい音」を聞いて「発音」を身につけることが大切
目次

子供の英語教育は何歳からがベスト?

子供の英語教育は何歳からがベスト?

日本トレンドリサーチが青山ラジュボークリニックと共同で2023年に実施した子どもに習わせたい習い事」アンケートで1位になったのが「英会話」でした。ピアノや水泳などの昔ながらの習い事をおさえて、今一番子供に習わせたいと人気なのが英会話・英語教育です。

英語を子供に習わせたい理由としては「これからの時代に役に立つ」「将来英語が必ず必要になる」などの声が多く聞かれました。自分が英語が苦手で苦労したなどの経験から、子供には英語が得意になってほしいと思う人も少なくないようです。

多くの人が必要性を感じている子供への英語教育ですが、一体何歳から始めるのがベストなのでしょうか?

小学3年生から英語学習が必修授業として始まる!

2020年の「新学習指導要領改訂」にて、小学校3年生から「外国語活動」小学校5年生から英語の「教科化」が始まりました。具体的にそれぞれ説明すると、「外国語活動」とは基本的な表現に慣れ親しむことを目的とした学習で、「教科化」とは英語が教科として成績がつくようになるということです。

2020年以前では、英語はあくまで教科ではなく慣れ親しむ程度での学習であったことを考えると、大きな変化です。これを受けて、英語の自宅学習を取り入れる家庭が増えるなど、これまでより一層英語学習の必要性が再認識され始めています。

さらに2021年の学習指導要領の改訂で、中学校ではオールイングリッシュの授業が基本方針になりました。これからの英語教育は、始まる時期も内容も保護者の子供時代(昭和~平成)とは大きく異なるものへと変化を遂げていることがわかりますね。

何歳から英語教育を始めるのがベスト?

大きく変わりつつある子供の英語教育環境に伴い、親が子供の英語力アップのためにできることがあれば早めに準備してあげたいですよね。子供の英語力を育てるためには、やはりなるべく早い時期から英語に触れる機会を作ってあげることが必要です。

英語教育を小さいうちから始めようとすると「早すぎる英語教育の弊害」「英語より日本語を先に学ぶべき」などの意見を耳にすることもあるでしょう。英語の早期教育の問題点は、海外に住んでいて日本語に触れる機会が極端に少ないケースや、子供が嫌がるのに無理やり英語を教え込もうとする行為が原因と言われています。

日本に住んでいて日常的に日本語を使い、その上で適切な関わりを意識しながら英語教育を行うことは、何歳からでも問題ないと言えるでしょう。

早期の英語教育はするべき?

早期の英語教育はするべき?

ここでは、早期英語教育のメリットと注意点についてを詳しく解説していきます。注意点をあらかじめ知っておくことは、早期英語教育を始める際に役に立つことでしょう。

子供の英語教育を早めに始めたいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

早期英語教育のメリット

早期英語教育のメリット
  • 英語耳・英語脳が発達する
  • 英語の学習時間を増やせる
  • 国際感覚や多様性への適応力が身に付く

言語習得にまつわる脳の発達については、諸説あるものの0歳~10歳までが一番効果的と言われています。このことからできるだけ早く英語教育を始めることは、英語を聞いてそのまま理解する英語耳や英語脳を育てるために必要でしょう。

また、子供の就学後に英語教育を始めようと思っても、放課後は習い事や友達との遊びなどで十分に時間が取れないことも考えられます。就学前の時間に余裕のあるときから英語学習を始めることは、子供にとっても親にとっても余裕が生まれ、英語学習をスムーズに進められるでしょう。

さらに、小さい子供のうちから英語を学ぶことで、日本以外の世界について自然と意識するようになり、国際感覚を身に付けられるのもメリットのひとつです。

早期英語教育の注意点

早期英語教育の注意点
  • 楽しく学ばないと身に付かない
  • 英語が嫌いになる可能性
  • 日本語の勉強がおろそかになる

小さい子供に英語を身に付けてほしいと思うあまり、子供がストレスを感じるほど英語の勉強をさせてしまってはかえって逆効果になります。子供が英語自体を嫌いになってしまわないように、無理せず楽しくできる範囲で英語に触れていくことが必要となります。

海外で生活している場合や英語だけの幼稚園に行く場合などは、英語力が身に付く代わりに日本語の勉強がおろそかになる可能性があります。ただし、日本で育ち日本語の教育を受けていれば、そのような心配はないとされているため、日常生活の中で取り入れられる範囲での英語教育を目指しましょう。

子供の年齢別の英語教育とは?

子供の年齢別の英語教育とは?

子供の早期英語教育について解説してきましたが、ここからは子供の年齢ごとにふさわしい英語教育の内容や、その特徴について解説していきます。子供の英語教育は、それぞれの年齢における重要ポイントを踏まえながら実施することで、より効果的なものになるでしょう。

1~3歳までの英語教育

1歳から3歳までで脳の8割が完成すると言われており、この期間に英語の学習を始めることは聴く力や正しい発音を身に付けるために良いタイミングと言えます。

1歳の子には難しいストーリーなどはまだ理解できないため、なるべく簡単な絵本やシンプルな英語の歌を耳で聞くところから英語教育を始めましょう。

2歳~3歳になると、他者とのかかわりの中から学ぶことも増えてきます。幼児英語教室は2歳から通えるところも多いため、この頃から習い事としての英語教室を検討するのもいいでしょう。

1歳から3歳までの子供は、自宅で親と過ごす時間が長いため、親子のコミュニケーションツールとして英語の本や歌・動画などを利用して、日常の中に自然と英語がある状況を作ってあげるように意識していくといいでしょう。

4歳~小学校に入るまでの英語教育

4歳からは言葉でのやり取りやコミュニケーション能力がぐんと伸びて、興味や関心も増えてきます。子供が興味を持ったことを、うまく英語と結び付けて導いてあげるといいでしょう。

4歳以降は今まで英語の絵本や歌で身に付けてきた英語の基本的な表現を、実際に先生や友達に使ってみたいと思い始める時期です。自宅では親子であいさつなどの簡単な会話を英語でやってみると良いです。

読み書きの力も4~5歳頃から身に付いていくため、アルファベットの書き方練習やフォニックスを始める時期にも適しています。耳からのインプットも有効な時期なので、英語の歌や映画などに親しむ時間を増やせるといいでしょう。

おすすめの幼児英語教育法

おすすめの幼児英語教育法

ここでは、おすすめの幼児英語教育法を紹介していきます。一口に幼児向けの英語教育と言っても、通学型・オンライン教室、ネイティブ講師・日本人講師かなど様々な要素が考えられます。

それぞれの幼児英語教育法の特徴やおすすめのポイントを紹介していますので、これから子供の英語教育についてお考えの保護者の方に見ていただきたい内容となっています。

【1】幼児向け英語教室

週に1~2回程度教室へ通ってネイティブ講師や日本人講師などから英会話を教えてもらえるのが、幼児向け英語教室です。幼児向けの英語教室は楽しみながら学べることをモットーにした教室が多く、勉強というより遊び感覚で通える教室が多いのが特徴的です。

おすすめの幼児英会話教室①シェーン子ども英会話

シェーン子ども英会話

シェーン子ども英会話は、難関校受験生向け通信教育で有名なZ会が母体の英会話教室です。ネイティブ講師が英語で英語を教える「直接教授法」のレッスンが特色です。

シェーン子ども英会話ではネイティブ講師の英会話授業にプラスして、年長クラスから日本人講師の授業も受講可能です。また、スクールカウンセラーが子供の年齢と習熟度に合わせた学習プランを提示してくれるため、安心して通わせられますね。

おすすめの幼児英会話教室②Berlitz Kids(ベルリッツ・キッズ)

ベルリッツ・キッズ

Berlitz Kids(ベルリッツ・キッズ)は4歳から通える英会話教室です。マンツーマンレッスンと少人数レッスンが選べ、どちらもプロのネイティブ英会話教師との授業で楽しく英語に親しめます。

ベルリッツ・キッズは会話が中心のレッスンなので、自然と英語で考える力が身に付きます。さらに、ネイティブ講師の発音をたくさん聴くことで正しい発音と文法で英会話の習得を目指します。

おすすめの幼児英会話教室③ ECCジュニア

ECCジュニアオンライン教室

ECCジュニアは生徒数と教室数がナンバーワンの子供英会話教室です。幼児コースでは遊びながら英語を身に付けることができるように、少人数制のきめ細やかな授業を実施しています。

ECCジュニアは全国に1万以上の教室があるため、日本全国どこからでも通える点も魅力のひとつです。地方在住でもECCのメソッドに基づいたレッスンを受講できるのは、嬉しいポイントですね。

【2】幼児向け英語教材

幼児向けの英語教材は種類が多く、子供の性格や個性によって相性があるため一概には言えません。ここでご紹介するのは、たくさんある英語教材の中のごく一部ですが、3つとも0歳から学べる共通点があります。

幼児向け英語教材を活用することで、小さい頃から本物の英語と触れ合うメリットを存分に活かし、就学後やその先も子供が英語好きのまま過ごせるように導いてあげてください。

おすすめの幼児向け英語教材①ミライコイングリッシュ

ミライコイングリッシュ

ミライコイングリッシュは毎日30分間DVDを視聴することで、英語が好きな子を育てることを目標にしたオールイングリッシュ教材です。ミライコイングリッシュでは、子供の自主性を尊重し保護者は無理に関わらないという学習方法を打ち出しています。

ミライコイングリッシュのDVDは30分間の中に複数の動画が含まれていて、子供が飽きずに見続けることができると評判です。親が家事で忙しい時なども、子供が集中してミライコイングリッシュの動画を見てくれて助かるとの声もありました。

おすすめの幼児向け英語教材②パルキッズ

パルキッズ

パルキッズは0歳~12歳までが対象の英語学習教材で、「小学生で英検準2級合格」を目標に掲げています。パルキッズでの毎日の学習は、1日90分のかけ流し英語によるインプットと、インプットした内容を定着させるオンラインレッスンの2本立てです。

パルキッズの英語音声教材は意識して聞く必要はなく、BGMとしてかけ流しておくことで英語を英語のまま理解できる英語脳を育てることができます。教材内の英語の歌にはマザーグースを使用しており、韻を踏んだリズミカルな音楽が英語を覚えるとっかかりになるのです。

おすすめの幼児向け英語教材③ Baby English Labo

Baby English Labo

Baby English Labo(BEL)は0歳から3歳までを対象にした、絵本とCDがセットになった英語学習教材です。英語を「学ぶ」というよりも、子供と一緒に絵本を楽しむことで「いつの間にか英語に親しめる」のがコンセプトです。

お出かけにも持ち運べる破れにくい英語絵本(ボードブック)と歌やお話が収録されているCDのセットは、自宅でも外出先でもいつでも英語の環境を子供に与えてあげることができます。英語の勉強になるからという理由ではなく「子供がこの絵本が好きだから」という理由で親子で一緒にBELを楽しんでいるという保護者の感想もありました。

【3】幼児向けオンライン英会話

現在オンライン英会話は多種多様なサービスがあり、その裾野は幼児にまで広がっています。オンライン英会話のサービスごとに特色も違いがあり、選択が難しいと思う方も多いでしょう。

ここでは、幼児向けオンライン英会話のおすすめサービスを3つ紹介しています。ぜひ参考にされてみてくださいね。

おすすめの幼児向けオンライン英会話①QQキッズ

QQキッズ

QQキッズは3歳から始められるキッズ向けオンライン英会話です。ホスピタリティにあふれフレンドリーな外国人講師がやさしく楽しくレッスンしてくれるので、オンライン英会話は初めてという子供も安心して受講できます。

QQキッズでは入学金が無料で月4回からの受講が可能なので、子供との相性を見ながら徐々にレッスンを増やしていくこともできますね。英会話の習得から英検などの試験対策まで、子供の英語力に合わせてカリキュラムを選べるのもQQキッズのおすすめポイントです。

おすすめの幼児向けオンライン英会話②Kiminiオンライン英会話

kimini英会話

70年の歴史がある学研グループが提供している幼児向けオンライン英会話が、Kiminiオンライン英会話です。厳しい研修を修了したプロの英会話講師が指導してくれるので、安心してお子さんを任せられますね。

Kiminiオンライン英会話では、マンツーマンのレッスンで子供のペースに合わせて進められ、月1,100円からと気軽に開始できる料金設定となっています。体験レッスンも充実していますので、まずは体験から試してみてはいかがでしょうか。

おすすめの幼児向けオンライン英会話③ クラウティ

クラウティ

オンライン英会話クラウティの最大の特徴は、家族全員でレッスンをシェアできる点です。親子でレッスンをシェアしたり兄弟で1日おきにレッスンしたりするのも可能です。

また、クラウティでは講師とリバーシや神経衰弱などのゲームを楽しみながら、英会話の練習をすることも可能です。気分にむらがあり飽きっぽいお子さんでも、ゲームが楽しみでレッスンが待ち遠しくなりそうです。

【4】英語学習アプリ・サイト

英語が学べる幼児向けのアプリやサイトも、子供の英語教育にはおすすめです。特にタブレット端末で利用できる英語学習アプリは、画面にタッチすると英語音声が流れたり、アルファベットの書き方をなぞって覚えたりすることができます。

また、英語学習アプリやサイトはワークブックやCD・DVDなどが不要なので、「教材が多くて散らかる」「家でしか勉強できない」などの問題点も解消できますよ。

【5】英語特化型のアフタースクール

外国人スタッフが常勤している英語学童保育や、インターナショナルスクールが運営するアフタースクールなども、幼児の英語学習には効果的です。英語特化型のアフタースクールだと、遊びや様々なプログラムを通して自然に英語で会話する機会が増え、生きた英語を学べます

英会話スクールに比べて長時間英語と触れ合えるのは非常に魅力的ですが、その分料金も高くなるのが英語特化型アフタースクールのネックとでしょう。また、英語漬けの時間を子供がストレスに感じてしまう場合は、日本語の話せるスタッフのいる施設を選択したり、個別ヒアリングにきちんと対応してくれるスクールを選んだりするようにしましょう。

【6】YouTube/DVDなどを活用した英語学習

英語のYouTubeチャンネルやDVDなどを見せることも、幼児の英語学習においては簡単で効果的な方法と言えるでしょう。YouTubeを見ていると日本のアニメなどがおすすめに出てきてそちらばかり見てしまうという時は、YouTubeキッズで地域の設定を「米国」に変更すると、日本のアニメや動画は出てこなくなります。

映画のDVDであれば音声を英語に変更して、吹き替えなしで見せてあげると良いです。海外で子供向けに作られた動画はYouTube内にもたくさんあり、教材として売られているようなレベルの動画も無料で見ることができます。

幼児期からの英語教育の注意点

幼児期からの英語教育の注意点

幼児期から英語教育を行うことは、子供の英語力を伸ばすために効果的です。とは言え、どんな教育方法にも注意点や問題点はあります。

幼児期からの英語教育において、気を付けておいた方がいい注意点についてここでは解説していきます。

幼児期からの英語教育の注意点
  • DVDや教材のつけっぱなしはNG
  • 日本語の発達が遅くなる可能性がある
  • レベルや年齢に合っていない英語教育を行う
  • 嫌がるのに無理やり英語を学ばせる
  • バランス良く英語教育を行う必要がある
  • 適切な頻度で英語教育を取り入れる

DVDや教材のつけっぱなしはNG

内容が英語教育のものだからと言って、DVDや教材を付けっぱなしにしておくのはあまり好ましくないでしょう。英語学習にはインプットも必要ですが、それと同じくらいアウトプットも重要です。

かけ流し教材などを使用する場合も、CDを聞かせたりDVDを見せたりした後に、「どんな言葉があった?」「これはどういう意味かな?」など、短時間でもいいので教材について親子で話す時間を設けましょう。子供はインプットされた情報を親に向けてアウトプットすることで、習ったことを自分のものとして定着させることができるのです。

日本語の発達が遅くなる可能性がある

海外で暮らしているなど極端に日本語に接する機会が少ない子供は、日本語の発達が遅くなる可能性があります。しかしながら、こうした悩みは国際結婚や海外在住の家庭に限られた話で、日本に住んでいて日本語を話す人が周りに多くいる環境であれば特に心配することはないでしょう。

子供が小さいうちの英語教育はスピーキングとリスニングを中心に行い、子供が成長してある程度日本語の土台ができてから英語の文法やライティングをすすめていくというやり方が主流です。

レベルや年齢に合っていない英語教育を行う

子供にはその発達の段階に応じて適切な英語教育があり、その子の個性や特性に合わせた学習方法が必要です。子供のレベルや年齢に合っていない英語教育を行うことで、子供は英語を嫌いになってしまい、さらには勉強自体も嫌いになってしまう可能性があります。

特にオールイングリッシュの教室などでは、英語の基礎がまだ出来ていない子供が英語だけの環境についていけずに委縮してしまい、授業についていけなくなってしまいます。子供に受けさせている英語教育が本当に本人のレベルに合っているのか、楽しんで勉強できているのかを常に注視して英語教育を進めることが大事です。

嫌がるのに無理やり英語を学ばせる

子供に英語が話せるようになってほしい、バイリンガルに育てたいと思うあまりに、嫌がる子供に無理やり英語を学ばせるのはかえって逆効果です。無理強いされたことで子供が英語を嫌いになってしまい、将来にまで影響してしまう可能性があります。

英語に限らず、学ぶことには楽しみも必要です。特に子供の場合は、楽しいと感じれば自分の能力以上の理解力や探求心を発揮することもあります。子供の可能性を十分に発揮させるためにも、子供に無理やり英語を学ばせることは避けた方がいいでしょう。

子供が英語を嫌がるときには、何か原因があるはずです。英語教材が難しすぎるならば簡単なレベルのものから始めてみる、ゲーム感覚でできるアプリなどから始めてみるなどの対策をとってみると、子供が英語を楽しく学ぶことができます。

バランス良く英語教育を行う必要がある

子供が成長するためには、その年齢や発達段階に応じた活動や経験をたくさん積み重ねていくことが必要です。英語教育だけに偏らず、日本語教育はもちろん運動面や芸術面などにもバランスよく時間を使うことを意識していきましょう。

英語教育の行きつく先が「世界の人とコミュニケーションが取れるようになる」ためであれば、コミュニケーション能力をはぐくむための活動も重要です。子供がどんなことに興味関心があるかを引き出すためにも、英語以外のことにもどんどんチャレンジさせましょう。

適切な頻度で英語教育を取り入れる

英語に触れれば触れるだけ英語力は上達するのですが、英語の学習時間が多すぎても子供に負担になってしまいますし、少なすぎると学習の効果が出にくいです。オンライン英会話では、授業を受ける適切な頻度は週に3~4回程度としているサービスが多いです。

子供が英語学習を楽しいと感じられるレッスンの頻度はその子によっても様々だと思われますので、子供の性格や個性を考慮して週3回程度から始めてみましょう。英語の絵本の読み聞かせや英語動画の視聴など、勉強という感覚がなくできるものは毎日取り入れてもいいのではないでしょうか。

世界各国の英語教育はいつから始まる?

世界各国の英語教育はいつから始まる?

子供の英語教育においては、アジア諸国にだいぶ遅れを取っている印象のある日本ですが、中国・韓国・マレーシア・シンガポールなどでは、実際にどのような英語教育が行われているのでしょうか?アジア各国の英語教育事情を詳しく見ていきます。

中国

中国では2001年に小学校での英語教育が義務化されました。2008年に北京オリンピックが開催されることが決まると、国全体で英語教育の必要性が重視されるようになり、小学校入学前から英語の塾に通わせる保護者が増えたようです。

就学前から英語教育を熱心に行う親が多いことと、学校での授業数が日本より多く会話を重視した授業が多いため、日本の学生より中国の学生の方がTOEFLの成績もよいことが分かっています。

韓国

韓国で小学生の英語教育が必修化されたのは1997年です。韓国の小学校ではコミュニケーション能力を伸ばすことを目的とした英語教育がメインに行われていて、旅行や買い物で使われる英語の勉強をするなど、実際の生活に役立つ英会話を学んでいます。

また、未就学児や児童が放課後などに英語の塾へ通ったり、オンライン英会話のレッスンを受けたりすることも常識となっていて、小さいうちから英語の勉強を続けている子供たちが多いのです。韓国では一流企業への就職には英語ができることが条件となっているため、教育熱心な保護者達は特に英語教育を重視しているようです。

マレーシア

多言語の国でありかつてイギリスの植民地でもあったマレーシアでは、英語がコミュニケーションの手段として使用されているため、同じアジアの国でありながら日本に比べはるかに高いレベルの英語力を誇ります。最近ではマレーシアに英語留学に行く人も増えているほどです。

20年ほど前にはマレーシアの学校で理数系科目を英語で教えることが義務化されましたが、その後国内での反発などがあり現在では理数系科目の授業では英語かマレー語を選択できるようになっています。マレーシアの小学校では1年生から英語が必修化されていて、低学年では聞く・話す、高学年では読み書きを中心に学習しています。

シンガポール

シンガポールでは1歳半から保育園に通う子供が多く、その時点ですでに英語と母語(中国語・マレー語・タミル語など)のバイリンガル教育が始まっています。小学校になると授業が全て(母語以外)英語で行われ、欧米の教育に近い状況が作られています。

シンガポールには外資系企業が多く、ビジネスにも英語が必須です。約7割の人が英語を話せて約6割の人がバイリンガルだというシンガポールでは、幼少期から自然に英語が身に付く環境が整っているのです。

子供の英語教育の気になる疑問に回答

子供の英語教育の気になる疑問に回答

ここからは、子供の英語教育の疑問点について回答していきます。

子供の英語教育の気になる疑問に回答
  • 【Q1】英語教育を始めるのは早ければ早いほどよい?
  • 【Q2】発音を良くする英語教育はある?
  • 【Q3】お金をかけずに子供をバイリンガルにすることはできる?
  • 【Q4】幼児英語教育は効果ある?

【Q1】英語教育を始めるのは早ければ早いほどよい?

日本人が英語を身に付けるためには2000~3000時間の学習時間が必要とも言われます。それだけの時間を小学校の英語の授業だけではとても補いきれません。

学校に入学する前から英語教育を始めることによって、少しでも学習時間の上積みをしておくことは、将来の英語力に差が出てくると考えられます。また、英語の発音を聞き分ける能力や英語を英語として理解するいわゆる英語脳などは、幼少期がピークとも言われるため、早くから英語教育を始めることはメリットの方が多いでしょう。

【Q2】発音を良くする英語教育はある?

英語の発音をよくしたいと思うならば、ネイティブの人が話す英語をなるべくたくさん聞くことです。その後、正しい発音を意識しながら繰り返し声に出して練習することが、英語の発音をよくする早道です。

英会話教室やオンライン英会話などで、生きた英語をたくさん聞いて自分でも発音してみることが大事です。それから間違っているところは正しく修正してもらうことを繰り返して言語習得をしていくと、正しい発音が身に付くでしょう。

【Q3】お金をかけずに子供をバイリンガルにすることはできる?

100万円もするような高価な英語教材を子供に買い与えても、本人が英語を勉強したいというやる気がないと、バイリンガルと言われるようなレベルにまで行くことはできません。まずは、子供が英語に興味を持てるように、世界のことを子供と一緒に学ぶ機会を持ちましょう

そして子供をバイリンガルに育てようと思えば、家庭でも常に英語を身近な存在にするなど、親による働きかけが必要不可欠です。英会話教室に通っていない時間も、家庭で一緒に英語の絵本を読んだり、子供がお気に入りの映画を吹き替えでなく英語音声で見たり、好きなセリフを一緒に真似してみたりするところからスタートしてみましょう。

【Q4】幼児英語教育は効果ある?

結論から申し上げますと、幼児英語教育は十分効果があると言えます。ただし、子供が英語に興味を持ち嫌がらずに英語を学ぶことを楽しんでいる場合においてのみ、幼児英語教育は効果的です。

子供に将来的にグローバルに活躍してほしいといった夢を実現させるためには、正しい英語教育の方法を実践し保護者の方も子供をサポートしながら二人三脚で進んでいくことが必要となってくるでしょう。

【まとめ】幼児の英語教育は子供に合わせて始めよう!

【まとめ】幼児の英語教育は子供に合わせて始めよう!

この記事では、幼児英語教育について解説しました。特に幼児の早期英語教育のメリットおすすめの幼児向け英語教育教材などは、いつからどのような英語教育を選択すればいいのか悩んでいる保護者の方には参考になる内容だと思います。

英語を流ちょうに話せることは様々な点でメリットがあり、子供の将来の助けにもなることでしょう。まずは子供と一緒に親も英語を楽しむくらいの気持ちで、英語教育を始めてみてくださいね。

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